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老舗vs新勢力 投稿比較から見るRED投稿のトレンドポイント

 RED(小紅書)のアカウントを運営している企業が近年ますます増加しています。企業は、よりユーザーの目を引き注目を集めるために、日々切磋琢磨して様々な切り口で自社の情報を発信しています。

 今回は、当メディアを運営するアライドアーキテクツ株式会社で、REDを中心としたSNSアカウント運営を担当する専任スタッフが目をつけた老舗企業と近年人気が爆発している新勢力の人気企業の投稿を比較しながら、近年のREDのトレンドに合う投稿について考えていきましょう!

老舗vs新勢力 アカウント紹介


■長い歴史持つお菓子の老舗「北京稻香村

引用:https://www.xiaohongshu.com/user/profile/5d2c3bea000000001100419e

1895年に北京で創業した、100年以上の歴史を持つお菓子の老舗「北京稻香村」(Beijing Daoxiangcun)です。もともと中国人になじみがある老舗ですが、伝統というブランディングを重んじるためか似たような商品撮り画像が多く、中には広告感を感じる投稿もあります。

■近年人気が高まっているペストリーショップ「鲍师傅糕点

引用:https://www.xiaohongshu.com/user/profile/60978318000000000101e535

2004年に北京伝媒大学キャンパス近くの自家製ペストリーショップとして出店。中国の伝統的なお菓子と西洋のペストリーの融合が話題となり、人気が爆発しました。2008年には中国全土にまで店舗が拡大し、有名なチェーン店になりました。REDの投稿はトレンドのテーマや形式が多く、フォロワー数やエンゲージメント数も高めのアカウントです。

老舗:中秋節限定パッケージの投稿


 この投稿は、中秋節限定パッケージの商品が発売されたことを告知しています。しかし、エンゲージメントが低めになってしまっており、100年以上の歴史を持つ老舗企業の規模感と合っていないように感じてしまいます。この投稿を見て、何かお気づきのことはありますか?

引用:https://www.xiaohongshu.com/explore/5f50a5880000000001007024

 複数枚の写真が掲載されていますが、どの写真も似たような構図、配置、そしてパッケージだけが分かるようになっていて、どのような中身なのかがわかる写真がありません。パッケージがこの時期限定のものなんだよ、という情報をメインで発信する必要があるのは理解できますが、シンプルな商品紹介の投稿の場合、せっかく複数枚投稿するのであれば、すべて似たような写真と思われるようなものにするよりは、1枚1枚違う魅力を映すことで商品のたくさんの魅力を発信した方が良いでしょう。

 また、SNSはそれぞれユーザーの年齢層に特徴があります。SNSの投稿を作成する際には、発信するSNSのユーザー層の母数を考慮し、ユーザーが好みそうな内容・見せ方を分析しながらネタの切り口や写真・動画の撮影を行うことが重要です。

新勢力:シチュエーション×商品の投稿


引用:https://www.xiaohongshu.com/explore/65f7ab160000000014007223

 商品をアピールするための投稿ですが、広告感を避けるためにある工夫がなされた投稿です。タイトルは「1時間もない飛行時間なのに、そこまで…」。

 工夫されているポイントは、シンプルに商品を紹介するのではなく、人々が体験するよくあるシチュエーションの中に、商品を溶け込ませていることです。この写真を見ると「短い時間でこんなに一杯食べるの?」という反面、「この店のお菓子がおいしくて、短い飛行時間にもいっぱい食べたい」という気持ちをユーザーに想起させることができ、今度飛行機を乗るときに食べてみたいと思う人もいるでしょう。

 ポイントは、宣伝を感じさせずに人々のナチュラルな体験に商品を溶け込ませること、です。

新勢力:ハロウィンに自社社員の自虐投稿


 最後にご紹介するのは、ハロウィンをテーマにした投稿です。

引用:https://www.xiaohongshu.com/explore/654086aa0000000025021c8a

 『みんなはハロウィンにいろんなコスプレするけれども、自分はコスプレもせず月末なので貧乏神(Poor Ghost)だ。上の写真は給料日で、いろんなお菓子を買えていたが、下の写真は月末で私は貧乏神に変身!一つのお菓子を3つに分けて、朝食→昼食→夕食に食べます。』

 このような自虐のネタで、現代の若者は計画的な資産管理や貯金の習慣がなく、お給料も少ないことを表したと考えられます。この投稿は若者の共感を呼び、コメントは非常に多かったです。

比較から見えたRED投稿のトレンドポイント


 二つのアカウントのエンゲージメントの比較から見えてきたのは、「ポスターのような写真のみの宣伝手法では、今のSNSのトレンドからすると話題になるのが難しいのではないか」ということです。最新のトレンドでは、REDでの投稿はさりげなくトレンドのネタを入れ込む、かつ面白い(共感しやすい、笑える、実用性、参考価値がある)内容であることが大事です。

 たくさんのアカウントを見て、皆さんもいろいろな投稿を試してみましょう!

RED運営に関するお問合せはこちら:https://www.aainc.co.jp/mk/request/01842.html

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